英国アンティーク　Goddenコレクション　リッジウェイ薔薇のサービスプレート

1830年頃

古今東西の英国陶磁器研究の大家、イギリスの、亡きGeoffrey A. Godden氏のコレクションから、リッジウェイのサービスプレートの出品です。

アンティークの世界では、リッジウェイの古い時代の作品自体は、さほど珍しいわけではありません。しかしこちらは、そのリッジウェイが本領を発揮した、他の作品から大きく抜きん出た出来映えのプレートと言えるでしょう。素晴らしい力量の英国の薔薇絵が、中央に描かれた伊万里様式のプレートです。

どっしりとした風格から言って、相応の身分の家に納められた、サービスの中の一つのプレートではないかと思われます。

4箇所それぞれの窓絵にも、英国古陶磁の面目躍如と言えるリッチな花絵を配し、ピンクベージュを基調としたエッジや取手の装飾も、他に類を見ない豪奢なものです。

国内の有名ショップで購入。


中央の薔薇絵の近くに、楕円の枠の中全体ではないですが、少し分かる貫入があります。
エッジの、ピンクベージュの装飾部分に付けられた金彩に、やや強めの擦れが見られます。

ただ、これらの僅かと言える瑕疵を推して余りある迫力と実力に満ちた華麗な作品です。
これを見ていると、ゴッデン氏が、どのような考えで、収集をしていたのかが分かるようです。

【リッジウェイ / Ridgway】
1802年ジョブ・リッジウェイ(Job Ridgway)が「CAULDON WORKS」という磁器工場で生産を始める。ジョブには2人の息子（ジョンとウィリアム）がいて2人が引き継いでいたが、1830年にジョンが単独経営となった。当時流行していたロココリバイバルの波に乗り、その後ロイヤルワラントにもなった。ジョンが引退すると、Thomas Chappell Brown-WestheadとWilliam Mooreが加わった。そして1861年Brown-Westhead, Moore & Co.となった。


200年近いアンティークとして、理解ある方、
造詣の深い方、宜しくお願い致します。

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